奈津男



十二月
いきは白い
こっそり真夜中
家を抜け出し
鍵のついていない
自転車を盗む

奈津男 おまえといた

瞬きをせずに 秘密の抜け道
時速30km 景色がとんでく
このまま こーしてたい ずっと
無口な奈津男は
また聞いちゃあいないふり

お月様 時を止めて
お星様 道を照らして
僕ら何処へだって行ける

ずっと抱きしめていられる

ぎゅっとこの胸に残って やまない
離さない


パノラマの星空 数えきれない
幾つもの願いを胸に抱えて
おまえは魚になる
照れ臭そに笑いながら
振り返りもしない

お月様 時を戻して
お星様 あいつを返して
僕は何処にも行けない

ずっと抱きしめていられる

ぎゅっとこの胸に残って やまない

想いは いまうたになった

そっと灯すように


それはかじかんだ指先に
音もたてずぬくもりだけ残した
何年に一遍くるかこねぇかの
息も凍る流れ星の降った夜の
物語



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