漁師の唄
シイラの鱗が光る
毛布に包まって早い朝を待つ
赤錆びたトタン家
新聞を丸めて枕に
海鳴く 凪は嵐をいざなう
鈍い痛みに塩をひと掬い舐める
コンデンスミルクの空き缶にコーヒー
それが一日の糧の全て
ラ・マル いざ舟を出す
まだ見ぬ大漁の影
エル・マル 舟はゆく
今日も銀の海へ
潮騒 鯨は唄う
収穫を祝う テラス軒でビールを
老いたが折れちゃあいない
眠りは草原のライオンの夢ばかり
ラ・マル いざ舟を出す
荒げた波を受けて
エル・マル 舟はゆく
今日も月の海へ
テラス軒でビールを…
テラス軒でビールを…
E.ヘミングウェイ著「老人と海」より
(C) copyright 2006 今野大輔, all rights reserved.
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